委任状情報
1.委任状とは何か、なぜ必要か?
委任状とは、依頼者(委任者)が、特定の法律行為を自身の名において行い、自身を代理させるために、弁護士に権限を付与することを示す、公証人によって作成される公文書です。弁護士法に基づき、弁護士が裁判所、執行官署、官公庁において依頼者を代理し、依頼者の名において訴訟を提起し、または法律行為を遂行するためには、有効な委任状を有することが法律上の義務となります。
本証書により、お客様ご自身でお手続きのためにご出向される必要なく、全ての法的手続きをお客様に代わって安全かつ専門的に遂行することが可能となります。
2. 委任状の種類
法的ニーズに応じて、各種委任状を作成いたします。
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包括的訴訟委任状:訴訟提起、公判への出廷、証拠の提出、上訴または控訴などの法的救済を求める一般的な訴訟追行権限を含みます。ほとんどの法的手続きにおいて、この委任状で十分です。
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特別委任状:法律上、特別の授権を必要とする特定の行為のために作成されます。この種の委任状には、委任を希望する行為が明確かつ個別に記載されていなければなりません。
3. 委任状の作成方法
委任状作成の手続きは、お住まいの地域によって異なります。
A) 国内(トルコ国内)からの委任状作成:
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有効な身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)をお持ちの上、お近くの公証役場へお越しください。
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弁護士用の「一般訴訟委任状」を公証人役場の書記にご依頼ください。
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下記弊事務所の委任状情報を公証役場にご提出ください。
B) 海外からの委任状作成:
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お住まいの国に所在する最寄りのトルコ共和国領事館または大使館に予約を取ってからお越しください。
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有効なパスポートまたはトルコ共和国身分証明書をご用意の上、お申し込みください。
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領事館の担当者に「一般訴訟委任状」の作成を希望する旨を伝え、以下の情報をお伝えください。
4.委任状に必要な情報
`下記の情報を公証人または領事館職員に直接お伝えください。`
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役職:弁護士 ユルマズ・デルヴィシュ
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弁護士会/登録番号: 東京弁護士会 – 60862
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所在地:〒100-0000 東京都千代田区〇〇町1-2-3 (Bu kısım varsayılandır, çünkü orijinal metinde İstanbul adresi var. Japonya'da ofis adresi olacağını varsayıyorum. Müşteri bunu kendi adresiyle değiştirmeli.)
5.注意:特別の授権が必要となる場合と異なる手続き
「一般訴訟委任状」では、特定の取引には対応できない場合があります。そのような場合には、委任状に、行う取引に関する明確かつ特別な権限を追記する必要があります。そうでない場合、当該取引は実行できず、新たな委任状を発行する必要があります。
委任状作成前に、お客様の法的な状況について弊事務所にご相談いただき、必要な権限を明確にすることが非常に重要です。主な特別授権事項を要する事例は以下の通りです。
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離婚訴訟:離婚訴訟のための委任状には特別な手続きがあります。写真付きであることが必須であり、「離婚訴訟の提起、提起された訴訟の追行、離婚および離婚に伴う一切の法的措置を行うこと」に関する特別な権限を含める必要があります。
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不動産売買・登記手続:「不動産を売却する」、「不動産を購入する」、「抵当権を設定する」、「受領及び領収」、「権利放棄の陳述をする」など、具体的な権限を明記する必要があります。
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相続・遺産承継手続き:「遺産分割協議書の取得」、「相続放棄(限定承認)」、「単純承認」、「遺産の名義変更手続き」など、特別な権限が必要となります。
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会社設立、売却、または代理:会社定款の署名、株式譲渡、株主総会での代理権行使に関する権限は明確に記載されていなければなりません。
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銀行業務:お客様の名義で口座開設、払い戻し、預金などの手続きを行うためには、特別な委任状が必要です。
法的手続きを円滑かつ完全に行うために、委任状を作成される前に必ず当事務所にご連絡いただき、お客様の状況に特有に必要な権限についてご確認いただくことを強くお勧めいたします。これにより、時間の節約になるだけでなく、最初からプロセスが正しく進むことを保証できます。